元社長秘書(26歳)の知性と品性を高めるブログ

身も心も美しく。知性と品性と教養を身につける365日

今年3冊め、「マスカレード・ホテル」もしかしたら映画もほうが楽しめるかも。

 

 

1月18日公開の映画

「マスカレード・ホテル」を前に、原作を読み終えました。

 

 

映画で見るよりも先に原作を読んでおく派です。

 

 

映画を見てから本を読むと、どうしても映画のイメージになってしまい、

人物も風景もすべて映画の場面と重ねてしまうので、

それが嫌で絶対に原作を先に読む派です。

 

 

自分で舞台や人物を想像して、登場人物の表情、一挙手一投足を思い浮かべる、

それが小説の醍醐味だと思っています。

 

 

 

東野圭吾さん「マスカレード・ホテル」

 

この本は少し前から知ってはいましたが、映画の番宣が進むに連れて

なんだかとっても面白そうじゃないの・・・

しかもキムタクが出る映画って、絶対原作が良いやつに違いない!

 

と思い、ならば原作読もう、ということで購入。

 

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 

 

 

ちなみに東野圭吾さんの作品はあまり読んだことがありませんでした・・・

 

 記憶にあるのは、中学生の時に読んだ「赤い糸」くらいでしょうか。

 

誰しもが読んでいる作品だからこそ避けてしまう・・天の邪鬼な性格でしたね。笑

 

 

 

 

 

さて、こちらの本、

まあまあの分量かなと思ったのですが、2日で一気に読んでしまいました。

 

 

やっぱりそれくらい話に引き込まれて面白い!!!

 

 

 

ミステリー小説のような謎解きは

次から次へと展開が進むのでワクワクしてどんどん読めてしまいます。

 

 

このお話も、飽きてしまう場面や退屈してしまうターンがなく、

次へ次へ、という話の展開でした。

 

 

 

舞台は東京の超一流ホテル。

 

都内で起こっている連続殺人事件の次の犯行現場がこのホテルと特定され、

ホテルに警察の潜入捜査が入ります。

 

主人公は、若くして実績を上げていてその分プライドは高いが、頭脳明晰。

映画では木村拓哉さんが演じる、30代半ばの警視庁の刑事、新田(にった)。

 

新田がホテルのフロントマンに扮して潜入捜査をすることになり、

その新田にフロントマンとしても指導をするのが、

こちらも良く仕事のでき、責任感の強い女性、山岸。

 

お互いが自分の仕事に相当なプライドを持っているため、

ふたりはペアを組むも、全くと言っていいほど馬が合いません。

 

話はそんなふたりを中心に進んでいき(主に新田目線)、

ホテルで起こると言われている殺人事件を防ぐために警察・ホテルが組んで

捜査していく・・・。

 

 

そんなあらすじです。

 

 

 

 

ホテルで殺人事件が起こるのは10日以内・・

とされていましたから、実際には10日ほどの出来事の話です。

 

なので話がとびとびにならず、ちゃちゃっと読めてしまいます。

 

 

 

このお話は、木村拓哉さんが演じることをイメージして書かれたそうなんですが、

私としては、刑事・新田はもう少し若々しさがあり、

働き盛りで自分が誰よりも優秀だという自意識がり、

キムタクとはもう少し違った今風のイケメンで、

少し冷たいような、そんなイメージで

木村拓哉さんとは少し違うかな~と思ったのが正直な感想です。

 

タックを組む女性の山岸を長澤まさみさんが演じられますが、

こちらは、うーんまあ、他にあまり思いつかないし、という感じです。笑

 

 

まあ映画についてはまだ公開前ですし置いておきましょう。

 

 

 

お話の内容はというと、割と単純です。

 

 

ネタバレになってしまったら申し訳ないのですが、

トリックも比較的単純といいますか、深くうーんと考えなくてもいいような

誰でもわかりやすいと良いっていいようなものでした。

 

 

ミステリーなのでもちろんいろんな伏線を見落とさないように、

犯人は誰かと常に疑いながら読み進めていくわけですが、

中盤以降は、「あれ、もう犯人はこの人では?そして被害者はこの人」

と思わざるを得ないような伏線ばかりで、

あまりどんでん返し!という展開ではありませんでした。

 

 

私自身が中学生の頃「赤い手紙」を読んだ時に

まさかの結末に強い衝撃を受けた思い出が残っていたので、 

少し拍子抜けするような感じではありました・・・。

 

 

 

 

ですが、犯行手順などはやはり、さすが東野圭吾ミステリーと思わせてくれる

見事なものです。

 

 

どうしたら次から次へとあんなにも複雑な犯行を思いつくのでしょう。

 

純粋にその頭脳を尊敬します。

 

 

 

 

 読み終えて、

少し映画向けに作られすぎているかな・・と思ってしまったので

逆に映画のほうが楽しめるかも・・?!

 

 

 

 なんて、個人的な感想です。